
今回は「WHITE ALBUM2」をプレイした感想を書いていこうと思います。
詳細
タイトル名:WHITE ALBUM2
ブランド:Leaf/AQUAPLUS
レーティング:18歳以上対象(PC)
17歳以上対象(PS3,PS Vita)
発売日:2018年(EXTENDED EDITION)
最初版は2010年
ゲームジャンル:恋愛アドベンチャーゲーム(AVG)
・感動する物語が好きな人
・ドロドロの恋愛劇がみたい人
・良い曲を求める人
・キャラクターの心理描写が細かい物語が好きな人
ストーリー
プロローグ(introductory chapter)
冷たい風を震わせて、歌が聴こえてきた――夕暮れの音楽室で俺が奏でるギターに合わせるように。
隣の教室で顔も知らない誰かが奏でるピアノに合わせるように。屋上から響いてきた、鈴が鳴るように高く澄んだその声は、
バラバラだった俺たち三つの旋律を繋いでくれた。始まりは、そんな晩秋。
そのとき、誰かが誰かに恋をした。誰もが一生懸命だった。
誰もが強い気持ちで突き進んだ。
誰もが、ひたむきに、まっすぐに、正直に――
心の底で結ばれ、かけがえのない瞬間を手に入れた。だからそのとき、誰かが誰かに恋をしてしまった。
一足遅れの、してはいけない恋を。そして冬――降り積もる雪は、すべての罪を覆い隠し。
やがて春――雪解けと共に、すべての罰を下す。FANZA 作品ページ
プロローグ(closing chapter)
冷たい風を震わせて、歌が聴こえてきた――夕暮れのキャンパスに、誰もいない学食に、寂しげな校舎の窓辺に。
三年前に凍らせたはずのあの歌が。
情熱に突き動かされ、純粋な想いを綴った、欺瞞の歌が溶けてゆく。あの、三人だった冬も今は遠く、
一人と一人の季節を何度も繰り返し。続きは、そんな晩秋。
あの時引きちぎろうとした絆の、醜い傷痕が乾くこともなく、
けれど、何かが変わる予感とともに始まっていく。寂しい二つの旋律は、互いを惹きつけ傷つけて、
そしてまた、新たな旋律を呼び寄せる。もうすぐ、新しい冬が来る。
あのひとといられない、そしてあいつのいない冬が。ホワイトアルバムなんて知らない。
だって、もう何も歌えない。届かない恋なんてしない。
だって、もう人を愛せない。
レビュー
個人的レビュー評価
ストーリー |
5
|
||
---|---|---|---|
音楽 |
5
|
||
グラフィック |
4
|
感想
前作同様「浮気」がテーマの恋愛ゲームです。
と言っても主人公が浮気しまくる話とかそういう話ではなくて、好きになった子(かずさ)の気持ちが分からないうちに別の子(雪菜)に告白されて付き合うことにしたけど、かずさは実は自分のこと(主人公)が好きで、そのことを知ってしまった主人公は自分の気持ちにも嘘がつけなくなってかずさに告白するけど、それは雪菜を裏切ることになるからジレンマに悩むことになって・・・
とかまあそんな感じで文章にするのはとても難しいので、やれば分かります。
前作と違って「学園時代」から「大学時代」、「社会人時代」と舞台が3つに展開されていて授業、受験、卒業、仕事などのイベントが物語におおいに組み込まれてます。
ただ物語の期間が「冬」の11月~2月(場合によっては3月)の間で描かれているのは一緒です。
前作からは10年後のストーリーということで、前作で出てきたキャラクターの名前や曲が作中に出てきたりします。(この作品から始めても物語は楽しめるようになってます)
この記事のタイトルで胃薬とハンカチ必須と書いたのには訳があります。
正直どっちもなくてもプレイできますし、ある意味誇大表現なんですがプレイしてたらお腹は痛くなるし、目からしょっぱい液体が分泌されるし、それぐらいプレイヤーを精神的に揺さぶってくる作品であることを表現したいという意図があります。
どのエンドも結ばれたヒロインとは幸せになる感じの終わり方ですが、結ばれなかったことで絶対に悲しみにくれるヒロインも出てくるので結局どのエンドもあるキャラにとっては「切ない」終わり方になります。
そんな感じで胃が痛くなり、目から異常発汗を促されるような描写がいろいろあります。
全体総評としての評価は名作として名があがるだけとても重厚で心が締め付けられるストーリーであることは間違いないと思いました。
ヒロインのスペックが高すぎるのは置いておいて、リアルな恋愛の縺れが展開されていてファンタジー要素はなく、キャラクターの心情も物語の展開も割りと現実味のある内容となってます。
(まあ短い期間で曲作りをする話とかも置いといてもらって・・)
あとこのゲームの物語を彩る要因として欠かせないのは曲ですね。
物語の展開や描写にあったBGMやキャラクターの心情が映し出したかのような歌詞を持つエンディングは、もう曲を聴くだけでも泣かされるようになります。
グラフィックについては、少々昔を思わせるようなグラフィックですが、キャラクターの表情から心情を読み取れるような微妙な表情の変化が差分であったり、背景も綺麗に描写されてます。
あと携帯がガラケーなのでそこも時代を感じますねw
ただ今の時代のLINEと違い、メールでやり取りしていた時代はメールを相手に送信しても相手がそれを既読してるかどうかは分からないしメールが届くにも少々時間を要するし、「連絡を待つ時間」がもどかしさを生み出す要因になっていてこの物語にもそれは反映されてます。
なのでちょっと懐かしさを覚えるような描写が随所にあります。
(これを書くと管理人の世代が知られるかもしれませんが・・w)
一応エロゲなのでエロシーンについて書きますと、
恋愛の延長上にあるエッチなので、「実用的」ではないというのが正直な感想です。
というか「実用的」なシーンを求めてこのゲームを買う人はいないと思いますけどねw
つまりは「愛情を確かめるための行為」として描かれているものがほとんどです。
しかし行為中も実はあるキャラの顔が頭にちらついて・・・
とかそんな描写もありますがw
終わりに
この作品を調べた人はもしかしたら「このゲーム、バージョンありすぎだろ!」って思うかもしれません。
序章が発売され、その後に第二章が発売され、移植版が発売され・・
などなどサブタイトルも「序章」と分かりやすく書いてあるわけでもないので混乱する気持ちは分かります。(管理人も混乱しました。)
introductory chapter=序章
closing chapter=第二章
この問題を解決する手段はひとつです。
EXTENTED EDITIONを買いましょう!
このバージョンは序章と第二章がセットになり、しかも今まで発売されてきたラジオCDやミニアフターストーリー、移植版で追加されたエクストラストーリーなど今までいろんな媒体や特典として収録された話を全てこのパッケージに収めているのでこれを買えばそれら全てをプレイすることができます。
あとこれはプレイする予定のある方は絶対に覚えてほしいのですが、
第二章は必ず雪菜ルートは攻略しましょう。
全てのルートをプレイする予定がある方は、雪菜ルートは最後に回したほうがいいです。
(和泉ルートをプレイする際は何かストレスを発散させるものを用意したようがいいかもしれません。管理人はペンを折りました)
それともう一つ、その先のルートに関して(coda)ですが、
これも雪菜ルートは最後にプレイしたほうがいいです。
エンディング的にグランドフィナーレのような演出が入るためです。
「かずさしか勝たん!」という人でも雪菜ルートは最後にプレイしたほうがいいです。かずさルートだけで終わると胃が痛くなって終わります。(ちなみにかずさルートの中盤から後半に入ったら胃薬飲んどいたほうがいいですw)
さらにさらに、時間のある人は序章をもう一度プレイしましょう。
一週目にはなかった追加シナリオが出現するためです。
そんな感じで今回はWHITE ALBUM2の感想でした。
少々ネタバレを含めた各エンディングの感想についてとこの作品をプレイするにあたって知っておいたら良い雑学なども記事にしていこうと思います。
このゲームをプレイすると辛く、悲しい気持ちにはなりますがそれを乗り越えた先にちょっと大人に、ちょっと強くなった自分が現れるかもしれません。
(北斗の拳の最終奥義の会得方法みたいですがw)
とにかくキャラクターの心情に共感できるシーンは随所にあり、それゆえ感情を揺さぶられること間違いなしです。
泣きたいときにプレイするといいかもしれません。
気になった方はぜひプレイしてみてください。
ではまた
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