
今回は一目惚れが起こる理由について考察されていることを紹介していきます。
脳で何が起こっているのか
一般的に脳では論理よりも感情を司る回路の方が情報処理の速度が速いと言われています。
そのため扁桃体を中心とする感情の情報が、大脳新皮質を中心とする論理の回路より先回りして動くことがあるようです。
つまり、一目惚れは、相手を見た瞬間に「好き!」という結論を脳が出した状態と言えます。
何故こんなことが起きるのか
結論としてはっきり分かっていることはありませんがこれに関係する研究があったので紹介したいと思います。
初頭効果
初頭効果とは、最初に与えられた情報が後の情報に影響を及ぼす現象を指します。
これは人や物に対する第一印象が長い間残り続けることとして、ポーランド出身の心理学者であるソロモン・アッシュ氏によって提唱されたと言われています。
実験方法が少しユニークだったのでそれも紹介したいと思います。
実験は人物の性格を表す形容詞をいくつか書いた文章を2つ用意し、それを読んでそれぞれのグループにどのような印象をもったか確認するというものです。
2つの文章の内容は同じですが、並びが違います。
A:明るい、素直、頼もしい、用心深い、短気、嫉妬深い
B:嫉妬深い、短気、用心深い、頼もしい、素直、明るい
Aはポジティブな印象を先に、Bはネガティブな印象のワードを先に持ってきています。
実験結果はAは比較的ポジティブ、Bは比較的ネガティブな印象を抱くという回答が多かったようです。
これが起こる理由についてですが、人は無意識のうちに自分の意見の正しさを確かめるために情報を集めようとするからと言われています、
会った人に好印象を覚えればその人の良いところにばかり目が行くようになり、
逆にマイナスな印象を覚えればその人の悪いところばかりが気になってしまうようです。
これは確証バイアスという、あらかじめ自分で持っていた仮説や先入観に合致した情報を求めようとする傾向のがあるからとされています。
「猫好きに悪い奴はいない」みたいな持論もある意味この確証バイアスから来る自分の考えの傾向なんだと思いますw
例:「猫好きに悪い奴はいない」:動物の面倒をみれるほど余裕があるからきっといい人
他の研究
本で軽く紹介されていた研究結果についても紹介していこうと思います。
その研究は、ある大学の授業を一学期間受けた学生と、その授業の動画を2秒みた学生にその授業の面白さを評価させるというものです。
結果は、授業で面白い感じた学生の感想と2秒だけ動画をみただけの学生の感想がほぼ一致したようです。
ということで一目惚れが起こる理由についての説明でした。
上記の研究から自分が思ったことは「自分の直感はあながち間違っていないかも。」ということですね。
自分の考えの偏りはあるでしょうが、自分にとっていいものを瞬時に判断できる能力というのは何かの判断に迷った時に役に立つのかなと感じました。
よって余談ですが、ここから下は自分が直感的にこれは名作だと思ったエロゲを貼っていきたいと思います。